山口 翔
やまぐち しょう
福岡県久留米市在住の琴古流尺八奏者。
大学時代に、人間国宝・故 山口五郎師の演奏に心酔。以後、琴古流尺八の習得に没頭し、琴古流本曲、地歌箏曲との三曲合奏など、尺八古典をメインのレパートリーとする。
また大学在学時に、邦楽を「民族音楽の一つ」として捉える考え方と出会い、箏や三絃等、尺八以外の邦楽器の譜面の読解や、琴古流以外の尺八各流派の歴史・奏法の研究にも熱中。琴古流の伝統的な手法に基づいた尺八の手付けや、他流派・他会派の尺八奏者との吹合せにも熱心に取り組む。
地方への移住をきっかけに、これまでの邦楽界が築き上げてきた体制では、その衰退に歯止めが効かないことを痛感。以降、「音楽は伝統的、考え方は革新的に」を自分のテーマとし、古い慣習にとらわれず、誰もが伝統的な楽曲の音楽的価値を堪能できるような演奏スタイル・交流関係の実現を目指す「兼業演奏家」として活動中。
** 略 歴**
- 昭和57年(1982)、北九州市小倉生まれ。遠賀郡岡垣町で育つ。
- 12才のとき、尺八を習い始める
- 熊本大学在学中の平成14年、吉村蒿盟師に入門。
平成16年、長谷コンクール本選出場(曲目:真虚霊)。
- 平成16年、大学卒業の後、関西へ移住。師匠主宰の尺八塾「薫習庵」で研鑽に励む。
- 平成24年、琴古流本曲全曲を習得し、地元福岡県に帰郷。久留米市在住。
- 平成25年、長谷コンクール本選出場(曲目:鹿の遠音)。
- 平成26年、くるめ街かど音楽祭(くるおん)に出演。 青木繁旧居、坂本繁二郎生家にて演奏。
- 平成28年、橘流筑前琵琶大師範 石橋旭姫師の協力を得て、日本旭会正曲「あつもり」の尺八手付を行い、石橋師とともに合奏。
また、「オンラインでの尺八講習」として「山口 翔のweb尺八セミナー」を制作。翌年から試験的に公開。
- 平成29年、Facebookでの交流がきっかけで、山田流箏曲家 大庫こずえ師、生田流箏曲家 東啓次郎師と「而今の会」を結成。「オンライン下合わせ」等の準備状況を毎週ブログで発信し、8月に長野県・飯島陣屋にて演奏会を開催。さらに年末に再び「オンラインでの三曲合奏」を行い「而今の会・新春web演奏会」を動画公開。
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